
FXC社の無線製品では、JIS規格のコンセントプレートに埋め込むことが出来る『情報コンセント型無線ルータ』を展開しており、現在の最新製品として『AE1041/AE1041PE』及び『AE1051/AE1051PE』シリーズがあります。この製品は「ホテル・アパート・マンション・社員寮・病室」など居住や宿泊を想定した建物の居室内や「教室・施設の会議室」など多数が使用する施設への導入に最適です。この製品はVVF受電・PoE受電のラインナップがあり、無線は【11ac対応 867Mbps】に対応しています。また有線LANのポートを標準で備えており、AE1041シリーズはTELポートも実装しています。
製品の4つの特長
第一の特長としては、『JIS規格のコンセントプレートに埋め込むことが出来る』という点があります。コンセントプレーはコンセント部分などに広く使用されており、プレート背部の壁内にLANケーブルが配線されていれば設置することが可能です。
【コンセントプレートへの埋め込み】
コンセントプレートは一般家庭から企業の室内まで広く使用されています。LANケーブルがこのプレート背部の壁内まで配線することが出来れば設置することが出来ます。画像の3連プレートの様なマルチメディア対応型コンセントは、LANなどの配線を想定していることが多く、設置出来る可能性が高くなります。
【設置条件】
ルータやPoE HUBからコンセントプレート背面内部の配管に、LANケーブルの配線が出来る事が条件となります。それ以外の場合は建物内の現地調査を行う必要がありますので、ご依頼いただければ現地調査にお伺い致します。
第二の特徴として、『PoE受電に対応した製品ラインナップを持っている』という点になります。ラインナップには『AE1041/AE1051』はVVF受電方式と『AE1041PE/AE1051PE』のように型番末尾に”PE”の付いたPoE受電方式の製品があります。VVF受電方式の設置にはコンセントから電源を取る電気工事が必要で、電気工事士が行う必要があります。PoE受電方式はLANケーブルでの電源を取ることが出来るため、作業時間の短縮とのコストダウンに繋がります。また設置工事時やトラブル時などの取り外し作業が容易になります。
VVF受電方式とPoE受電方式を設置場所の状況によって選択することが出来る。現在の主流は、設置作業時間やコスト面からPoE受電方式。PoE受電方式では【PoE HUB】で給電とネットワーク接続を行うため、PoE HUBが必須となる。PoE HUBは給電以外は基本的に通常のHUBと動作は変わらないため、既存のHUBからも簡単に差替え・移行が出来る。
第三の特徴として、『ソフトでの管理が容易である』という点になります。この機器の管理を行うネットワーク機器集中管理ソフトウェア【FSW-CONFIG2】は、導入時の設定・導入後の管理を行う事が出来ます。導入時には、機器の設定を一括で行う事ができ、管理も同じく一括管理を行う事が出来ます。導入後に経年で起こる障害の発生に対して、故障機器の特定に役立ちます。
【FSW-CONFIG2】は、導入時にIPアドレス・SSID・KEYなどの複数の機器の一括設定を行う事ができる。設置後は機器状態を常に監視し、異常が起こった場合は故障機器の特定も行う事が出来ます。インターフェイスもシンプルで分かりやすく、ソフトに不慣れな方でも慣れると簡単に管理できます。
第四の特徴として、『保守が充実している』という点になります。FXC社では、ほとんどの製品に3年間の無償先出センドバック保守が付いています。先出センドバック保守は、製品に不具合が生じた際にFXC社のサポートセンターに連絡を行い、障害確認が出来た時点で直ちに代替の機器が発送されるものです。障害機器を修理のためにメーカーへ発送し修理を待つ必要が無く、代替機到着後に故障した機材を発送することになります。
【FXC社の先出センドバックの仕組み】
ユーザーもしくはパートナー(工事会社)にて障害が発生している機器を現場にて切り分けし、FXC社のサポートセンターへ連絡。障害が確認されると直ちに代替機が発送される。ユーザー・パートナーは代替機を受け取り設置を行った後に、障害の発生した機器をFXC社へ発送する。
【AE1041 / AE1041PE / AE1051 / AE1051PE】は、「3年間の無償先出センドバック保守」の対象機材で、長期有償保守である「5年間先出センドバック保守」に契約をすることも出来き、機器の管理を行う際に安心出来る材料となります。ただし、無償3年間先出センドバック保守は設置30日以内にFXC社への製品登録が必要で、登録が無い場合は無効となるため注意が必要です。
【AE1041 / AE1041PE / AE1051 / AE1051PE】は、PoE対応・管理の容易さ・保守の充実など総合的に扱いやすい製品となっています。特に導入後、実際に機器を管理する「ホテルの管理者様」や「マンションのオーナー様」など管理する立場としては、無償3年間の保守があることによる「メーカーの相談窓口の存在」と「コスト面」で安心感を得られます。
FXC社の詳細説明・製品特長・製品仕様を抜粋していますので、下記をご覧ください。
AE1041 / AE1041PE / AE1051 / AE1051PEの詳細説明・製品特長・製品仕様
【 詳細説明 】
【AE1041 シリーズ/ AE1051 シリーズ】は、IEEE802.11ac に対応し、無線アクセスポイント・有線LAN ポート・固定電話線ポート(AE1041/AE1041PE) を一体化した情報コンセント対応の無線LANルータです。
JIS 規格のコンセントプレートに対応しており、『ホテル・マンション・住宅・オフィス・会議室・病室・公共施設等の情報コンセント』に取り付けでき、快適な無線LAN環境を提供いたします。
無線LAN 規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac に準拠。 無線帯域はISM バンド2.4GHz 帯、5GHz 帯をサポートし、それぞれ 2x2MIMO接続し、2.4GHz 帯で最大300Mbps、5GHz 帯で最大867Mbps で通信します。有線はギガビットイーサネットに対応し、高速な大容量通信が可能です。
【製品特長 】
- IEEE802.11ac Wave1 に対応
- 無線LAN と有線LAN を相互にブリッジ接続する無線アクセスポイントを確立
- 無線LAN はIEEE802.11b/g/n準拠の2.4GHz帯とIEEE802.11a/n/ac準拠の5GHz帯があり、
SSIDを各4個まで登録可能
- 2.4GHz と5GHz は同時使用可能
- 通信速度は、2.4GHz 帯で最大300Mbps、5GHz 帯で最大867Mbps
- WPS機能を搭載し、無線LAN 接続も簡易化
- 有線LAN は前面ポート・背面ポートいずれも10/100/1000BASE-T 対応
- 有線ポートは、オートネゴシエーション及びオートMDI/MDI-X 機能をサポート
- ビームフォーミング機能により、電波強度を向上
- バンドステアリング機能では、5/2.4GzH帯のどちらか混雑していない周波数帯域に自動で切替、
常に良好な通信環境を提供
- アクセスポイントモードとルータモードを切り換え可能
- High Speed NAT/DFS/TPC をサポート
- IEEE802.3af 受電対応
- 8個のSSID は各々のIEEE802.1Q のタグVLAN に対応
- ユニークなSSID名、キーが標準設定
- 有線LAN とSSID 間、各SSID 間、同一SSID の端末間のそれぞれの通信を分離する機能を搭載
- 電源ボタン動作の有効・無効などをフレキシブルに変更可能
- 管理画面よりシステムログ、クライアント接続情報・電波強度・送受信パケット量の閲覧が可能
- 前面LAN ポート、無線端末それぞれからの管理画面へのアクセス制御が可能
- WMM 機能により、動画・映像情報に対応
- RAIDUS サーバによるIEEE802.1X 認証に対応
【 製品仕様】
型番 | AE1041 / AE1041PE / AE1051 / AE1051PE |
標準規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac 準拠 |
ワイヤレス仕様 | データ転送速度 | IEEE802.11ac:最大 867Mbps
|
IEEE802.11n:最大 300Mbps |
IEEE802.11g:最大 54Mbps |
IEEE802.11b:最大 11Mbps |
IEEE802.11a:最大 54Mbps |
周波数帯域 | 2.400~2.472GHz(11b、11g、11n)
5.150~5.350GHz / 5.47~5.725GHz(11a、11ac、11n) |
変調方式 | OFDM方式:BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAM、256-QAM
DSSS方式:DBPSK、DQPSK、CCK
HT mixed / HT greenfield |
チャネル | 2.4GHz:1~13ch
5GHz:36,40,44,48,52,56,60,64,100,104,108,112,116,120,124,128,132,136,140ch |
チャネル帯域 | 帯域幅:20MHz or 40MHz or 80MHz (チャネルボンディング対応) |
チャネル設定 | 自動設定可 (混信時チャネル移動) |
送信出力
(100%出力) | 2.4GHz:15dBm
5GHz:13dBm |
受信感度 | 802.11g : -67 dBm |
802.11b : -81 dBm |
802.11a : -67 dBm |
802.11n :
20MHz:MCS0-MCS15:最高感度-65dBm(最大144.4Mbps)
40MHz:MCS0-MCS15:最高感度-63dBm(最大300Mbps) |
802.11ac:
20MHz:MCS0-MCS8:最高感度-59dBm(最大173.3Mbps)
40MHz:MCS0-MCS9:最高感度-54dBm(最大400Mbps)
80MHz:MCS0-MCS9:最高感度-51dBm(最大867Mbps) |
送信レート | 11b/g/n/ac 混合 |
チャネル設定 | 手動/自動 |
アンテナ | アンテナ内蔵 x 2 (利得 2.4GHz:3dBi/5GHz:4dBi) |
動作モード | アクセスポイント/ルータ |
SSID数 | 8個(2.4GHz x 4個、5GHz x 4個) |
LANポート(共通) | コネクタ形状 | RJ-45 x 2 |
標準規格 | IEEE802.3,IEEE802.3u,IEEE802.3ab |
機能 | Auto Negotiation、Auto MDI/MDI-X |
使用ケーブル | 1000BASE-T 100m以内のUTP カテゴリ5e以上 |
100BASE-TX 100m以内のUTP カテゴリ5以上 |
10BASE-T 100m以内のUTP カテゴリ3以上 |
背面LANポート | 用途 | アップリンクポート(WAN) |
機能・構造 | PoE受電対応 (IEEE802.3af) ※AE1041PE/ AE1051PE |
前面LANポート | 用途 | ダウンリンクポート(LAN) |
機能・構造 | シャッタ |
LED | 左(橙:10/100Mbps、緑:1000Mbps)、右(橙:Link/Act) |
TELポート(AE1041/AE1041PE) | コネクタ形状 | RJ-11x2 (前面・背面) |
機能・構造 | シャッタ (前面) |
機能/管理 | 管理インタフェース | Web GUI |
無線セキュリティ設定 | WPA/WPA2: AES/TKIP/EAP (エンタープライズ, IEEE802.1X)、アクセス制限(ACL、20個まで)、タグVLAN、SSIDステルス、WPS、チャネルボンディング、固定チャネル設定、SSID間分離 |
管理設定 | アカウント設定、 LED・ボタン動作設定、 時刻設定(NTPサーバ)、スケジュール(無線有効化、再起動、F/W更新、LED点灯)、設定ファイル(バックアップ、リストア)、 工場出荷設定(初期化) |
ネットワーク設定 | LAN側IP設定、WAN側IP設定、PPPoE、PPTP、DHCPサーバ設定、ポートセパレート(ネットワーク分割)、IPv6透過設定、IGMPスヌーピング、静的NAT(ポートフォワーディング)、静的ルーティング、DDNS、ファイアウォール(IP/MACフィルタリング)、DMZ、ALG、QoS、UPnP |
状態表示 | システムログ、統計(パケット統計、無線クライアント一覧)、DHCPクライアント一覧、ルーティングテーブル |
ボタン | 電源/WPSボタン | 電源オフ/オン・ WPS(デフォルト2.4GHz、Web管理画面で5GHz切換) |
Resetボタン | 設定初期化 |
LED | ステータスLED | 起動時(緑点滅)、待機時(緑点灯)、WPS動作中(橙点滅)、電源OFF(消灯)、F/W更新中(橙,赤,緑ローテーション)、工場出荷リセット(赤点滅) |
2.4G LED | 有効時(黄点灯) |
5G LED | 有効時(青点灯) |
環境条件 | 動作時温度/湿度 | 0°C~45°C / 0%~95% ※結露なきこと |
保管時温度/湿度 | -20°C~60°C / 0%~95% ※結露なきこと |
外形寸法 | パネル枠 28.3(W) x 47.2(D) x 68.7(H)mm
パネル外枠 42.8(W)mm |
電源 | 定格入力 | AE1041/ AE1051 :AC100V 50/60Hz
AE1041PE/ AE1051PE :DC57V |
最大消費電力 | 6.5W (待機時 0.7W) |
質量 | AE1041/ AE1051 :120g
AE1041PE/ AE1051PE : 96g |
材質 | 筐体材質: PC945(難燃性 UL94V-0 準拠) |
適合性 | EMI規格 | VCCI ClassB 、TELEC |
環境 | RoHs 指令準拠 |
信頼性(25℃常温) | 150,000h |
同梱物 | インストレーションガイド&保証書
電源ケーブル用絶縁チューブ×1本( AE1041/ AE1051のみ ) |
ネットワーク機器集中管理用ソフトウェア「FSW-CONFIG2」の詳細説明・製品機能・製品仕様
【 詳細説明 】
ネットワーク機器集中管理ソフトウェア「FSW-CONFIG2」は、ネットワーク機器の初期導入時、及び導入後の運用時の作業効率を大幅にアップする集中管理ソフトウェアです。
無線アクセスポイントAE1041・AE1051シリーズをマンションやホテルへ大量導入する際、集中管理ソフトウェア「FSW-CONFIG2」があれば、IPアドレスの割当てや機器設定の統一化等を容易に行うことができ、導入後は「ファームウェアの一括アップデート」・「簡易な死活監視」「設定変更作業」等を効率よく行えます。
【 製品機能】
- IPアドレス割振り:使用可能なIPアドレスを指定して、自動的にIPアドレスを割振る機能。MACアドレスとIPアドレスの対応ファイルを入力して、IPアドレスを割振る機能。
- 機器自動検出:指定したネットワークに接続されている機器を自動検出。
- 個別設定変更:管理対象機器一覧から個別選択した機器の管理画面を表示させ、設定変更。
- 一括設定変更:特定機器の設定内容を他の複数機器へ設定を反映。
- SSID管理機能: ※本機能はAE1021では使用できません。選択指定した複数の無線AP端末のSSID設定をCSV保存し、編集した内容をCSVファイルより一括設定できる機能。
- 死活監視:監視対象として登録された機器に対して、pingコマンドで死活監視し、状態を一覧表示する機能。
- ファームアップデート:選択指定した機器に対してファームウェアのアップデートを順次実行。
- メール通知設定:機器の障害発生、復旧をメールで通知。メールのON/OFFをスケジュール設定可能。
- 通知用メールテンプレート:通知メールはテンプレートに沿って障害、復旧等、発生種別毎にカスタマイズ可能。
【製品仕様 】
製品名称 | ネットワーク機器集中管理ソフトウェア「FSW-CONFIG2」 |
動作環境 | 言語 | 日本語 |
OS | Microsoft® Windows® 10/8.1/7、 32/64bit版 |
フレームワーク | Microsoft .NET Framework 4.5必須 |
Webブラウザ | Microsoft Internet Explorer® 11推奨 |
対応機種(CPU) | 上記OSが稼動するパーソナルコンピュータ(インテル® Core™ 2 Duo以上または同等の性能を持つプロセッサ) |
メモリ | 2G以上必須、4G以上推奨 |
ディスプレイ | 1024 x 768 以上必須 |
ハードディスク | 占有ディスク容量 10MB(データベース、ログファイルで使用するデータ領域は別途必要) |
マウス/キーボード | 上記OSで使用可能なマウス /キーボード |
インターネット環境 | ライセンス登録、最新バージョン情報取得時に必須 |
ネットワーク | 1Gbps対応NIC推奨、有線必須 |
主要スペック | 管理グループ数 | 無制限 |
管理デバイス数 | 無制限 |
対応機種 | 無線アクセスポイント | AE1021/AE1021PE、AE1031/AE1031PE、AE1041/AE1041PE、AE1051/AE1051PE |
スイッチ | FXC5210、FXC5218、FXC5224、FXC5210PE、FXC5218PE、FXC5224PE |