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LANケーブル Cat6Aが企業を中心に徐々に普及中!?気になる中身を見てみよう!

最近【Cat6A】のLANケーブルが徐々に企業のサーバルーム内や幹線に使用されはめじました。なぜ徐々に普及しているのでしょうか?一般家庭には今後普及するのでしょうか?以前のブログLANケーブル Cat6とCat5eの中身を見てみよう!同様にCat6Aの中身を見ながら理由を探ってみましょう!

LANケーブルのカテゴリーと、そのスペックは?

中身を見る前に、まずはCat5eからCat7Aまでのスペックを確認してみましょう。スペックの比較ができるように下記のような表を作成しました。ただし、Cat5はほとんど使われていないため今回は割愛します。

スペック表の数字で比較すると、Cat5eとCat6Aでは伝送速度(スピード)が10倍、伝送周波数帯域(流せるデータ量)は5倍になります。Cat6とCat6Aでも伝送速度(スピード)が10倍、伝送周波数帯域(流せるデータ量)は2倍です。

ケーブルの中身を見てみよう!

では前回と同様に、カテゴリーの差がケーブル構造の違いとしてあるのか?中身はどうなっているのか実際に見てみましょう!

なおケーブルは「PANDUIT社」製の【TIA/ EIA/ANSI】規格のケーブルを使用します。ライセンス生産を行う冨士電線株式会社・通信興業株式会社のケーブルも同等のケーブルです

【まずは外被を外して内部構造を確認します!】

PANDUIT社製Cat6Aケーブルの内部構造は、Cat6ケーブルに【押え巻(LDPE)】と【AXテープ】を付加した構造となっています。

【押え巻】はAXテープを巻く役割と、LDPE(低密度ポリエチレン)の素材特性である柔軟性・電気的絶縁も考慮している様です。【AXテープ】は、ノイズ(ケーブル間の電気・電磁結合)を抑え、安定した10Gbps通信を行うために「PANDUIT社」が独自開発したライセンスメタルテープです。

Cat6ケーブルにノイズ対策を付加した、意外とシンプルな構造となっています。取り扱いもCat6ケーブルとほとんど変わりません。

【次にケーブルの外径と心線の太さを比較してみましょう!】

【外径の比較】

Cat5e・Cat6・Cat6Aを並べて比べると、外径はCat5e・Cat6・Cat6Aの順に徐々に太くなっています。正確に測定してみると、外径はCat5e:約5.2mm、Cat6:約6.3mm、Cat6A:約7.7mmと、Cat5eと比べて2.5mm太くなっていました。

【心線の比較】

Cat5eとCat6の心線はほぼ同じです。しかしCat6Aは明らかに太くなっています。心線の太さの測定は測定器では誤差が出るため、ケーブルの太さを示す「AWG規格」で調べると、AWG24のCat5e・Cat6:0.5105mm、AWG23のCat6A:0.5740mmで、Cat6Aが若干太いという事になります。

Cat6Aは、押え巻やAXテープがあるため他のケーブルよりか太く、取り回しに苦労しそうです。小さく丸めるのは少々難しく、狭い配管にケーブルを通すのも苦労しそうです。しかし企業のサーバ室内や床下の幹線など、取り回しに苦労しない場所ならば使用に問題なさそうです。

【独自開発のAXテープを詳しく見てみよう!】

Cat6Aが安定した10Gbps通信を行うためには、静電気などノイズで通信信号が影響されることを防ぐ必要があります。AXテープは薄いアルミ箔のテープといった感じで、金属皮膜がノイズを抑制する効果があると思われます。

しかしノイズや静電気は金属に滞留するため、テープをレーザーでブロック状にカットし分断する【非連続性シールド】にすることで、ケーブル全体にノイズが滞留しないようにしているそうです。

この薄いAXテープには、10Gbps通信安定の技術が織り込まれているようです!

コネクタにも注目!

PANDUIT社製Cat6およびCar6Aのコネクタを構成するパーツを並べてみました。成端されると一般的に使われているRJ-45プラグになります。Cat6とCat6Aはパーツ構成が同じため、工具は同じ物が使用できます。ただ、パーツは共通ではなく細部が異なります。また、細かいパーツを組み合わせ専用工具でプラグ成端し、プラグ成端後は「認証」「検証」「導通」テストの合格など、成端には精度が求められるため熟練した技術的が必要となります。

Cat6Aのコネクタは従来のコネクタと同じため、LANケーブルの互換性があります!

Cat6Aは現在のところ、企業のサーバや幹線などで使用されているようです。製造メーカーの話でもケーブルの需要は徐々に増えているとの事でした。2017年のJEITAのデータではCat6Aの敷設は17%になっているとの事です。

企業側では「既存のLANケーブルと互換性があること」「取り扱いが容易なこと」、ケーブルの敷設工事会社側では「Cat6用の道具があれば新たな専用工具が必要ないこと」が普及の理由になっているのではないでしょうか。

Cat6Aは、今後一般家庭にも普及するのか?

Cat6ケーブル一般家庭に普及した背景として、インターネット回線やPC等やネットワーク機器が1Giga対応したことが大きな要素となりました。同様に、Cat6Aが普及するためにはインターネット回線や機器が10Gigaに対応することが必要になりそうです。また、ケーブルや機器に互換性があること・ケーブルや機器のコストが手ごろであることも普及の重要な要素になりそうです。

最近では、1Giga以上のインターネット回線も徐々に出回り始めました。ただコストはまだまだで、企業用のサーバで使用する基幹スイッチやフロアスイッチ(HUB)はありますが、一般家庭用は少なく、価格も2019年/4月時点で10Giga対応の5PortHUBが1Giga対応HUBの10倍ほどで高価です。PCも10Giga通信が出来るように初期から標準対応しているものはほとんどありません。ケーブルのコストも市場では3~6倍ほどと、まだ一定していません。

Cat6Aケーブルが一般家庭に普及するには、10Gbpsのインターネット回線の普及・機器の対応・そしてコスト面などまだまだ普及には時間が必要と思われます。

 

関連記事:LANケーブル Cat6とCat5eの中身を見てみよう!

 

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